4月です

昨年の10月あたりから休筆していたのですが、今年の2月から書くことを少しずつ再開しています。2月3日から7日までの日記を文藝の連載に。その後の未掲載分もいつか本になるかと思います。

文藝 2018年夏季号

トーチでの週一連載も今日から更新。この連載ではそもそも石田さんのことを書こうと思っていたので、その辺はこれからも守ろうかと。

行けたら行きます 15

ECDの過去作のレコードとCDの在庫を通販に出しました、が、ツイッターに書いたところほとんど売れてしまい、今は2タイトルしか残っていません。

石田商店

毎号表紙を担当している「現代短歌」は毎月14日発売です。現代短歌の表紙が攻めてる!と噂になっているらしいです。

現代短歌社

 

 

 

元気です。

通夜・葬儀

今日「バンダイ」から着払いで1万円くらいの荷物が石田さん宛てに届きました。手持ちがなくて受け取れなかったのですが、おそらく注文していたなんらかのフィギュアなのでしょう。石田さんが亡くなって4日が経ちました。わたしが払わなければいけないのでしょうか。

 

通夜と葬儀の日時が決まりましたのでこちらでもお知らせさせていただきます。「石田さんと生前お付き合いのあった方々」とありますが、私の周りの皆さんも是非お越しください。石田さんのことで支えてもらったこと、本当に感謝しています。お礼を言いたいです。

 

書いてある通り香典返しはしない方針なのですが、香典をお持ちくださった方には先着で当日限定オリジナルグッズをプレゼント!

なんて冗談言えてるうちはまだよくて、全部終わった時が今から怖いです。いえ、記念の品は本当に準備しているのですが、まだまだ信じられなくて、何をどうしたらいいのかもわからないのです。

 

 

 

2017年総括

今年は信じられないことに2冊も本を出していたのですが、その反動か、もう文字は懲り懲りって感じで一切書いておりません。実際、あれだけ書いたら、自分の中で何かが変わる、と心のどこかで信じていたように思います。それが、当たり前ですが周りの状況は一切変わらず、自分の内面も変わらず、あぁもうこれはプロの力を借りるしかないと思い、11月からカウンセリングに通い始めました。カウンセリングは医療ではないので薬は出ず、基本カウンセラーの先生に話を聞いてもらうだけなのですが、それでも初回から変わり始めた自分を感じて、どうして今までやらなかったんだろう、と不思議に思いました。きっとカウンセリングを受けた時点で、書くものも変わっていたと思うので、本を3冊出した時点で行ったのは良かったのかもしれません。

 

2018年1月より天然スタジオの料金を30000円にさせていただきました。よろしくお願いします。

天然スタジオ

 

本当に書くことが嫌になって仕事がなくなることに恐れもなく休筆宣言したところ、全く来なくなっていた撮影の仕事がまた来るようになり、大変ありがたいことです。一応肩書きは「写真家」のみで通しております。

 

色々仕事のお知らせもあったと思うのですが、その辺はinstagramツイッターを見てもらえれば・・・

 

良いお年を!

即売会・写真展

植本一子最新刊『降伏の記録』(河出書房新社)即売会@下北沢ケージ

かなわない』『家族最後の日』に続く最新刊『降伏の記録』の発売が10月25日に決定しました。およそ半年間の日記と長篇エッセイを収録しています。これを書くにあたって、やりきった感が充分にあり、体調を崩したこともあるので、今回の新刊をもって文章の方はしばらく休業することにいたしました。現時点の私の到達点になったと思います。

この本の出版を機会に、ストリート系作家として、ほぼ野外である下北沢ケージさんにて、即売会を開催したいと思います。当日は、植本が直接お売りするのと共に、もちろんサインもいたします! 敷地内にはアジア屋台酒場「ロンヴァンクァン」もあります。1日限りの即売会、本を買って一杯飲みに、どうぞお気軽にお越しください。

11月1日より、青山ブックセンターにて写真展「降伏の記録」も開催されます。こちらもどうぞ宜しくお願いします。

■書籍紹介

植本一子降伏の記録』(河出書房新社)
予価1,944円/本体1,800円
末期癌を患った夫は手術によって一命をとりとめたが、およそ半年後に転移がみつかった。繰り返される入退院のなかで育っていく子どもたち、ときおり届く絶縁した実家からの手紙。そしてある日、わたしは尊敬する夫との間に、決定的な〈すれ違い〉があることに気がついたのだ……。移りゆく時間の輝きと研ぎすまされた内省の先に拡がる「自由」を峻烈に描く。
*書店での発売は10月27日を予定しています。

 

 

——————–

植本一子写真展「降伏の記録」
11月1日(水)~11月14日(火)
10:00 ~ 22:00
最終日のみ19時まで
青山ブックセンター本店
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-53-67
コスモス青山ガーデンフロア (B2F)

 

※写真展の植本の在廊の予定はありません

降伏の記録

 

とうとう10月25日に河出書房新社より新刊「降伏の記録」が発売されます!

降伏の記録:植本一子|河出書房新社

9月の入院を挟み、嵐のような日々でしたが、なんとか無事校了しました。もう自分の書いてるものなんか一文字も読みたくない!そんな気分です。実際、今回は長い書き下ろしを書き終わった途端に髄膜炎にかかり、自分が思っている以上に身体や頭を酷使していたんだなあと実感せざるをえませんでした。それで昨日また少し頭痛がしたので、再発したらまずい、と思い一日横になっていたのですが、起き上がると吐き気と眩暈で立ち上がれない、という状況になり、なんかもう恐ろしくなってしまい・・・

しばらく文章仕事は休業したいと思います。まあもう今回書ききったな、という感慨もあり、もう充分やった!もう一文字も書きたくない!とまで思うようになったので(こうやってお知らせを更新する文章を書くのも限界)是非、現時点のわたしの到達点とも言える新刊を買って読んでもらえれば、なんだかこれまでのいろいろが報われるような気がします。どうぞよろしくお願いします!

 

装丁もドドーンと発表されました。鈴木成一デザイン室です!鈴木さんのこだわりが随所にみられる素晴らしいものになりました。今回も写真のページあり!是非手にとって捲ってみてほしいです。(そしてそのままレジへ)

 

それで、10月27日(金)18時から下北沢ゲージにて新刊の即売会をやる予定です。今回は表に出る予定がないので、この日くらいしかサインを出来る予定がありません。詳細のちほど。

あとは、11月1日より青山ブックセンター本店にて写真展「降伏の記録」が開催されます。こちらも詳細のちほど。どちらも手帳にお印を!

9月

8月の終わりから一週間、髄膜炎で入院してました・・・頭が痛すぎて、もういっそ死にたい、と思ったものの、やっぱり死にたくない、やり残したことがありすぎる、子どもどうしよう、せめて書き下ろしを完成させてから・・・っていろいろ逡巡して生還しました。健康って尊い。これから年取るばっかりなんだなと思いました。

 

・今発売中の「クイック・ジャパン」(太田出版)でECDが特集されています。石田さんのインタビューを武田砂鉄先生に、わたしのインタビューを小田部仁くんにお願いできました。ほかにも、曽我部さん、飴屋さん、小西康陽さん、カッティングエッジ時代の本根さんにお話伺ってもらっています。やたら豪華な企画になりました。

クイック・ジャパン

 

・ECDのおよそ6年ぶりの書き下ろし新刊、「他人の始まり 因果の終わり」が河出書房新社より発売になりました。装丁、鈴木成一デザイン室。かっこいいです。是非買ってください。

他人の始まり 因果の終わり

 

・ECDとの共著「ホームシック」がちくま文庫より文庫化されました。石田さんとわたしの書き下ろし他、解説を窪美澄さんにお願いできました。装丁は、こちらも鈴木成一デザイン室。

筑摩書房

 

・平凡社より刊行された「どんな絵本を読んできた?」で絵本を一冊紹介しています。

どんな絵本を読んできた?平凡社

 

・2月に刊行した「家族最後の日」(太田出版)が6刷りになりました。ありがとうございます。

植本一子「家族最後の日」

 

・9月7日より予定されていた新潟BOOKf3での個展ですが、今回個展及びイベントは中止となりました。楽しみにされていた方、すみません。またきっと新潟には遊びに行くと思います!f3では石川直樹の個展が延期され、開催中です。

 

・トーチでは相変わらず「行けたら行きます」を連載中です。

トーチweb 老後を考える

 

 

近況ですが、10月末〜11月あたりには新刊が出せそうです。今回、書き下ろしに心血注ぎすぎたこともあり、頭の病気になっちゃったんだなあと思いました・・・もちろん、石田さんが癌になって1年が経ち、知らず知らずのうちに無理していたのだとも思います。最近「第二の患者」という言葉を知りました。

家族は「第二の患者」

 

Netflixにはまり、人生がだいぶ楽しくなりました。

 

追記

・9月4日に放送されたDOMMUNEのECD特番プログラムが1000円のドネーションということで買えるそうです。ライブがとにかく豪華で震えました・・・(病室で通信速度に課金しながら見ました)

実写版「ECD IN THE PLACE TO BE:21世紀のECD」>DOMMUNE7時間 SPECIAL!!!!!

8月

8月になってました・・・

 

最近の仕事


 

・朝日新聞出版の週刊誌「AERA」のノンフィクション連載「現代の肖像」でECDの写真を撮りました。ライターは磯部涼さんという旧知の仲で6ページの記事です。写真の評判がすこぶる良いので是非見て欲しいです。売ってるところにはバックナンバーあります。もしくは図書館。

AERA7月31日号

 

・リイド社のウェブサイト「トーチ」内の「老後を考える」というコーナーで「行けたら行きます」という連載を始めました。毎週金曜+α更新で書いています。石田さんのリアルな近況です。もう8回更新しましたが、毎回締め切りの2時間前とかに書き始めます。今すぐやめたいと思いながら書いてます。

トーチ「老後を考える」

 

・河出書房新社の文芸誌「文藝」の秋季号に、連載「24時間365日」の第二回が載っています。だいたい5月末から6月の日記で、高松へ行った頃の話です。読んだ石田さんの感想は「ただの旅行記かと思いきやそうではなかった」でした。

文藝2017年秋季号

 

・ヒップなファッション、カルチャー、ライフスタイルwebマガジン(原文ママ)「フイナム」でハイバイの主宰である岩井秀人さんと対談しました。岩井さん、めちゃくちゃ面白かった。読んだ石田さんがこれまでのどの記事よりも良かったと言っています。今KAATで開催中の「ハイバイ、もよおす」も観に行かせてもらったのですが、最高すぎて2回目行くことに。気になった方はこの機会に是非。私は中でも「ごっちん娘」という演目にしびれております。

ハイバイ・岩井秀人と写真家・植本一子。家族に理想のカタチはあるのか。

 

・8月7日発売の講談社の文芸誌「群像」にエッセイが載っています。タイトルは「また人を好きになってしまった」。これを読んだ石田さんの感想は「短いのによくまとまってる。また腕をあげたね」とのことでした。どこかで誰かの心が炎上しそう。

講談社 群像 公式サイト

 

・宣伝会議が出している月刊誌「ブレーン」8月号の中の連載「クリエイターおすすめブック&マガジン」に登場しています。影響を受けた4冊を紹介しました。もちろん「伝染るんです。」が入ってます。

月刊ブレーン2017年8月号

 

・7月28日29日とNHKホールで行われた森山直太朗さんのツアーファイナルのライブでスチールを担当をしていました。そのうちニュースなんかで写真が使われると思います。オフィシャルサイトめっちゃ面白い。

森山直太朗オフィシャルサイト

 

 

その他


・Milk JAPONというウェブサイトで小林エリカさんの連載「おこさま人生相談室」でうちの娘たちが大人の悩みに答えています。漫画家でもあるエリカさんに娘たちの似顔絵を書いてもらえたのがめちゃくちゃ嬉しいです。

小林エリカ – おこさま人生相談室 お悩み11:甘いものやお菓子を食べるのをやめられない。


・寺尾紗穂「幼い二人」のPVにカメラで参加しました。監督は盟友玉田伸太郎。「楕円の夢」ぶりのタッグです〜。


 

予告になりますが、8月23日発売(多分そんくらいだったかと)のクイックジャパンでECDが特集されます。豪華!これはとっても楽しみです。

QJ

 

 

 

石田さん、生きてまーす!

6月

最近のインタビュー記事です。

・ちょっと前ですが5月15日発売のBRUTUSでお金についてインタビューを受けました。行きつけの目黒の回転寿司屋で写っています。

ブルータス No. 847 お金の、答え。

・今発売中の「婦人公論」でインタビュー受けています。特集は「やっぱり母が重たくて」。強風の中で撮影。

婦人公論.jp

 

 

ウェブ媒体も2つ。どれもだいたい同じようなことしゃべってます。

・日経DUAL

【写真家・作家 植本一子さんインタビュー】(上)子育てと夫のがん闘病「血縁だけが家族じゃない」

【写真家・作家 植本一子さんインタビュー】(下)母親も“一人の人間” 無理を続けるから逃げ出したくなる

・ハフィントンポスト

「孤独じゃない。だから今、すごく楽」 写真家・植本一子が『家族最後の日』で伝えたかったこと

「ひとりで完結できることを選んできた」写真家・植本一子さんに聞く、仕事と人生

 

 

あと、対談、寄稿、作詞。

・スエイさんの新刊「結婚」でスエイさんの対談の相手をさせていただきました。もう一組の対談相手の高橋源一郎さん(バツ4)の話がすこぶる面白かった・・・

結婚ー平凡社

・スエイさんの「素敵なダイナマイトスキャンダル」の文庫本復刊に、帯文を寄稿しています。奥深き帯文の世界。

筑摩書房ー素敵なダイナマイトスキャンダル

・イレギュラーですが、6月21日発売の寺尾紗穂のニューアルバム「たよりないもののために」の中に収録されている「孤独な惑星」に作詞としてクレジットされています。そもそも「孤独な惑星」はわたしの著書「かなわない」の中の一編なのですが、寺尾さんが歌いやすく書き直しているので、わたしの歌詞って感じじゃないのですが・・・印税もらえるそうです(笑)

寺尾紗穂「たよりないもののために」ーP-VINE

 

 

高松への個展巡回、およびトークショー、とっても楽しかったです。ご来場いただいた皆さん、ありがとうございました。次は新潟に巡回する予定です。

また7月になったらいろいろとお知らせします。

王様のブランチ

前回の更新から、アッッッッッ・・・と言う間に2ヶ月以上経ってしまいました。石田さん、あれから何度かの入退院をカジュアルに繰り返し、昨日から再び家にいます。再発ではないので、術後の試運転という感じでしょうか。日々低空飛行です。

 

 

んで、今回初めてTBSテレビ「王様のブランチ」に出ます。前回、朝井リョウさんが「かなわない」を大プッシュしてくれたのですが、そのおかげかと思います。朝井さんありがとうございます(いつかお会いしたいです!)収録、面白かった。ブランチ娘、可愛い。新しい世界でした。5月6日(土)9時半からです〜!TBSテレビ|王様のブランチ

 

「家族最後の日」でたくさんインタビューを受けましたが、太田出版の特設サイトの方でまとめてもらっていますのでそちらをどうぞ。これからもいくつか出ます。特設サイトこちら

 

 

アーッッッ!そうだ。連載のお知らせ。

・河出書房新社の文芸誌「文藝」で連載が始まりました。タイトル「24時間365日」。季刊且つページ数も少ないので、誌面では一瞬の記録ですが、日記はずっと続けているのでそのうち一冊にまとまるでしょう。文藝 2017年夏季号

・講談社の週刊コミック誌「モーニング」と女性誌「FRaU」の共同編集のウェブマガジン「BABY!」でエッセイの連載が始まりました。タイトル「青歴史」。こちらは月刊。なんと無料!私はKindleを持っていないので読めないのですが・・・。憧れの鈴木成一デザイン室にページのデザインをお願いしました。挿絵は林青那さん。豪華です。BABY! byモーニング+FRaU VOL.01 [2017年5月1日発売] [雑誌]

 

 

 

そして!

写真展「家族最後の日の写真」が高松に巡回します。高松大好き!!!5月20日から6月4日まで。思えば「家族最後の日」は高松から始まったようなもので・・・今回は5月28日(日)に武田砂鉄先生をお迎えしてトークショーです。要予約。BOOK MARUTE

 

 

山菜食べたい。

近況

人に期待しちゃいけませんね・・・と散々書いているわけですが。

石田さん、先週土曜(25日)に約2ヶ月ぶりに退院しました。退院前日のツイッターにはこう書かれています。

「おかげさまで明日午前中の退院が決まりました!もう再発でもしない限り入院はありません。ただ今回これまでの退院時と比べてもかなり体力が落ちている自覚があります。しばらくは焦らず体力回復に努めます。」

そんな人が、久々に外に出て、たがが外れちゃったんでしょうか。退院当日、翌日と出歩きまくりで、昨日帰ってきた夕方から夜中にかけてずっとゲロゲロ吐いていました。動けるのが嬉しいのはわかるのですが、ちょっと自覚なさすぎ。というか自分の身体をないがしろにしすぎ。はっきり言って私怒ってます。とにかく子供が可哀想。心配しているこっちの身にもなれ。なんて・・・「自由を求める人間は人にも寛容であれ」と友人に諭されましたが、昨日は苛立って寝つけませんでした。こんなにもみんなに心配してもらっているのに、元の木阿弥感!もう手に負えない!!!

すみません、結局愚痴になってしまいましたが、今後、体調がよくなればますます活発になっていくでしょう。皆さま、諸々のご協力をお願いいたします。

 

 

 

「家族最後の日」で取材をたくさん受けています。

朝日新聞、共同通信、AERA、アサヒカメラ、サンデー毎日、VERY、すばる、クイックジャパン、ケトル、ウートピ等。ラジオもいくつか。

 

3月2日(木)は19時よりHMV&BOOKS TOKYOでシンガーの寺尾紗穂さんとグラフィックデザイナーの山野英之さんとトークです。山野さんは今回の本も装丁を担当してくれました。この二人と1年ぶりに同じ場所で。この後トークショーは決まってないので、お時間ありましたら是非〜無料〜。詳細こちら。